顎関節症と歯との関係性
顎関節症の原因としては、様々なことがあげられるのですが、歯との関係性はどうなのでしょうか?一昔前は、噛み合わせや歯並びが悪いと、顎関節症を引き起こすと言われていたそうです。確かに、原因の一つとしてはあげられるかもしれません。しかし、そういった歯並びや噛み合わせの悪さと顎関節症の関係性ははっきりしていないようです。噛み合わせの良い人、歯並びの良い人でも顎関節症を患う人もいます。噛み合わせや歯並びが悪くて、顎関節症になる場合、顎の一部に負担を掛けすぎていたのかもしれませんね。例えば、虫歯になると、その歯を庇いますから、食事の時は必然的に虫歯になっていない反対側の歯で噛むことが多くなります。そういうことが続いて、日常的な癖になるにつれて、片側に負担を掛けすぎた結果、顎関節症を引き起こすということも考えられます。歯科治療、特に、抜歯後の放置で噛み合わせのアンバランスができてしまい、片側に負担を掛ける結果になった場合も顎関節症の原因としてあげられるでしょう。それに、歯ぎしりや食いしばりは、過度に強い負担を歯に掛けることにより、口や顎の周りの筋肉が疲労することで、顎関節症を引き起こすと言われています。実際には、歯が直接的に顎関節症を引き起こすというより、虫歯や噛み合わせ、歯ぎしりなどにより、顎や顎の筋肉に過度に負担を掛けることが習慣づいて、顎関節症を引き起こすと言えそうです。